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人事の仕事を共有したいブログ

プロローグ|人事と採用を学び続けたい

人事はどこで学べるか?

人事に関する書籍や記事はたくさんありますが、学問というより実務で役立つとなるとなかなか体系的にまとまっていないなと感じることがあります。しかも、本当に役立つ知識はベテラン人事さんから口伝で聞くことが多いのではないでしょうか。

一方で色々な企業の人事を見ていると、ちょっと物足りないと感じることが多くあります。労務に関して社労士資格を持っている方もいらっしゃるので一定の知識があったりもしますが、では時代に合わせて人事制度がブラッシュアップされているかというと、全然そんなことはありません。

率直なところ、日本の人事レベルは低いと思います。例えば採用だと、よくあるお見送り理由に「一貫性が無い」「他責傾向がある」「志望動機が曖昧」等がありますが、その軸は本当に入社後活躍と相関があるのでしょうか。もちろんケースバイケースですが、多くの担当者が経験と勘で判断しています。経験も大切ですが、多くの場合その中に自分がお見送りにした方のその後が含まれていないため、初めから偏ったサンプルを見ていることになります。そこで培われた「勘」はバイアスの塊と言えるでしょう。

一方で採用に強い企業もあります。その多くは人材系やメガベンチャーであり、それらの出身者が加わったベンチャーも高い採用力を持っていることがあります。

これらの企業が高いレベルで業務を行えているのは、自らの社内で検証しノウハウを生み出しているためです。自分や上司のやり方を疑い、慣れ親しんだフローを変えるのはとても難しいことです。加えて人事の業務、特に採用では様々な認知バイアスが働きます。とてもエネルギーの要ることですが、Googleですら自ら実証実験を行って採用手法を見直しているので、私たちはもっと真摯に調査/検証を行う必要があると思っています。

私自身はまだまだ知識も経験も足りませんが、某人材会社のノウハウやスタンスを活かすことで内定承諾率昨対比130%(最初の半期で180%)という結果に繋げることができました。この経験をベースに、社内外で学んだことご紹介していきます。